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ガテン系派遣長期編!アウトソーシングの作業は何をする?どのくらい稼げる?

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ガテン系派遣というとやっぱりメットをかぶってふらつきながら鉄骨を運んだりするイメージですか?それも間違いでありませんが、それだけではありません。トラックドライバーや整備士なんかもそれに当たります。

僕はガテン系の派遣もけっこうやりました。この記事では僕が今まで体験してきた肉体労働系の派遣の内容が少しでも伝わればと思います。

アウトソーシングの仕事で稼ぐ

写真学校を卒業して写真スタジオに就職したもののなかなか上手くいかず。自主退職したりクビにもなりました。
当時は実家暮らしでずっと実家から出たいと思っていたのですが、環境を変えたくても資金がなくなかなか変えられなかったので悶々としていました。
そんな時にバイト情報誌にアウトソーシングの仕事で月に40万ほど稼げる仕事が目に入ってきたのです。寮も用意されているとのことでしたからアウトソーシングの意味もどういう仕事なのかもほとんど知らないままでしたが月40万という数字に目がくらみ100万円を目標金額に一念発起して派遣会社に応募しました。

住まいは寮という名のアパート

簡単な面談、スキルテストが終わり程なくして「ノートPCの画面を検査する」という仕事を紹介されました。時間帯は夜勤になり、勤務地は某地方都市です。僕を含めて男女8人半々位の比率で派遣会社の支店に現地集合して、これからの簡単な説明を聞いたあと用意された寮に向かいました。

学生寮のような感じをイメージしていましたが普通のアパートです。部屋は2DKを2名で使用して、ひと部屋は自室になります。キッチンとお風呂、トイレはシェアするかたちになりますが学生時代に経験していたのでさほど抵抗はありませんでした。内装がかなり綺麗でしたから逆にテンションが上がったくらいです。
ただ浮かれるのもその時だけでしたが…。

ルームシェアは相手次第で生活が変わる

ルームシェアする相手は僕より5歳くらい若かったと思いますが、この彼が極度の潔癖で少しの汚れも許せないタイプだったのです。ぼくは汚いのは嫌でしたがそこまで敏感ではなかったので少し理解出来ませんでした。
まぁ汚いよりは綺麗なほうがいいですし早々に揉めるのも嫌なのでしばらく彼に合わせながら様子を見ることにしました。

作業はクリーンルームになるので白装束に着替えての作業です。作業内容はモニターに小さいホコリがないか確認するという作業でした。見学したときには簡単そうに見えたのです実際やってみるとまぁ根気のいる作業でなかなか進みません。今まで細かい作業はそれほど苦にならなかったのですが、何台もの画面をひたすら検査していると目が疲れますしちょっと頭もおかしくなりそうでした。

ルームシェアの相手とも日に日にズレが生じてきて部屋にいても気を遣う状態が続きました。疲れ切って部屋に戻っても完全にくつろげずその上うまくいかない仕事を続けて精神的なストレスも増えてきます。
「こんなんで半年もやれんのか?」
と途方に暮れていました。
それでも何日かやれば慣れると思ってましたがなかなか慣れず、生産数は一向に上がりません。そしてとうとう工場側からNGをだされてしまったのです。心のどこかではクビかなと思ったりもしましたが、現実になるとかなりヘコみました。でもこれでルームシェアから解放されると思うと内心ガッツポーズでした。

この仕事でわかったのは自分にこういう仕事は合わないことと、他人と暮らすことがこんなに大変かということです。これはあくまでも僕の感想ですがどんなに仲のいい友人でもルームシェアは難しいのかなと思いました。

山奥の工場で自動車部品の製造に

派遣会社の営業さんに「向き不向きがあるからな」なんて慰められながら「別の現場で自動車部品の製造なんだけどどうだ?」と紹介されましたが、ぼくも一念発起して来てるわけですからこれで帰るわけにはいかないのです。こうなったらとことんやってやる精神でその仕事を受けました。

その工場は基本的に夜勤で一週だけ日勤がある工場でした。所長さんが夜勤なので夜に工場で面接することになり営業さんとその工場に向かったのですが、どんどん山を登っていって正直引くほどの山奥で民家も街灯もほとんどないところに目的地の工場がありました。

若干強面の所長さんがまた仏頂面で体力面や実際の作業内容の話しをされ最後に「ヤケドは勲章」という決まり文句?のようなことをいわれ面談が終わりました。
作業エリアでは作業員が畳2畳分ほどのプレス機2台の前で交互に仕上がってくる製品を黙々と処理していました。

作業はなかなか過酷。でも部屋はワンルームで1人だけ

従業員は夜勤5名で日勤も同じ人数です。同じ派遣会社の人が4名いました。始めは慣れるまで2週間ほど日勤で作業して二週間後に夜勤のスタートです。

作業は高温のプレス機で自動車のゴムホースのパッキンを成形する作業です。金型に心金と呼ばれる円形の部材を機械でセットし、ゴムの生地を乗せて高温でプレスして圧着させます。それを2台のプレス機で成形していきます。本来は2台のプレスに1人ですが二週間は作業に慣れるまで1台のプレスで作業です。

部材のセッティングは機械でやるものの部材がちゃんとセットされているかを確認しつつゴムの生地を確実乗せなくてはならないのでけっこう気を遣う作業です。プレス機は200度~300度に設定されているので金型に少し触れるだけで簡単にヤケドしますからヤケドに気を付けながらの作業でした。

季節は真夏だったので200度を超えるプレスでの成形作業はかなり過酷です。ただ、慣れてくると画面の検査より10倍くらい精神的に楽でした。

何よりルームシェアから解放されたのが大きかったですね。寮費は2万円ほどかかりますが(前の工場では無料)、帰って気を遣わないで自分の空間があるのは精神的にかなりプラスでした。
もう一つ良かったのは車が自由に使えたことです。

この仕事は1人で通勤することがまずありません。たいてい複数人で通勤するので乗用車かワンボックスカーが用意され、免許を持っている人がドライバーになります。

この工場でも本来そうなる予定だったのでしょうが自分の車で通勤している人や工場が管理している近くの寮から自転車通勤している人がいたりとたまたまですがひとりでの通勤なったのです。

通勤用の車でしたが、営業さんからはプライベートで使ってもいいと言われたのでガンガン使ってました。ガソリン代も請求できるのでプライベートでは使い倒しましたね。

もっともかなりの田舎なので車がないと話にならないというのもありましたが。これは生活する上で一番大きかったですね。

工場側の賃金未払いで撤退

そんなこんなで気が付けば7か月が経ったそんなある日、営業さんから派遣会社が工場から撤退する連絡がきたのです。突然のことでしたからやや戸惑いましたが、予定していた期間は過ぎていて目標金額も達成していましたから了解しました。

撤退理由は工場側の賃金未払いが数ヶ月前から続いていたとのことでした。それまでの給料は派遣会社が補填していたんですね。僕は辞めるつもりでしたが他の人はすでに別の現場が紹介されていたので突然出勤しなくなりました。

営業さんからは事情を聞いていたので何も知らない体で出勤しましたが工場の人たちはかなり困惑している感じでした。
こうして突然この仕事の終わりを迎えたのでした。

まとめ

ガテン系派遣長期編いかがでしたか?

この仕事での僕の感想はある程度忍耐力が必要なことですね。これはどの仕事でもいえるかもしれませんが、アウトソーシングの仕事はある意味特殊な環境に置かれるので慣れるまでに時間がかかる可能性があります。
また、住まいも寮になる場合があるので今まで一人暮らしの経験がなければそれも慣れる必要がありますね。ただ、僕がやっていたのはかなり前ですから寮に関してはいろいろ事情が変わっているかも知れません。

お金を稼ぐのであれば頑張れば貯まります。僕も半年で100万円貯まりましたから。あと娯楽がなかったのも幸いでした。誘惑物がないのもひとつのポイントですね。
でもパチンコだけはありました。僕はパチンコに興味がなかったので何の問題もありませんでしたが。人によっては給料を前借りしてまで行っていた人もいたみたいなのでそれだけはご注意を。

この仕事以外にもガテン系の仕事はやりましたがそれはまた別の記事で。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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