PC設定・キッティング

常駐になって初めての大型案件はPCデータ消去! キッティングと違う作業にどう対応する?

PC設定・キッティング

別の記事で物流会社での期間限定派遣から常駐になった記事を公開しましたが、今回はその続編です。

常駐になって半年ほど時間が流れ、大小様々な案件をこなしてきました。課長や班長などの職制の方とも交流を深め、自分でいうのもなんですが派遣ながらそれなりに信頼されてきたと思っています。

そこで任されたのが今回公開する案件です。合計1000台ほどの案件ですがはたして無事終われるのか?

ぜひご覧ください!

大型案件を任される

冒頭でも書きましたがこの会社で初めてキッティング作業してから半年近くが経過し、すっかりこの会社の従業員になりました。そこで班長からノートPC1000台のデータ消去を任されました。納期は未定ですが2、3か月の期間をもらっているとのことです。

メンバーは僕ともう一人同じ会社の派遣さんです。場所は別の記事で書いた極寒のセンターです。
といっても今回は寒い時期ではないのでこれはよかったですね。現場では社員さんが
何台かでインフラを整備しながらテストしていました。

よく考えたらデータ消去の作業は初めてでした。今回消去するPCには基本的にBIOSにパスワードがかかっているいるのでその解除から始めます。
BIOSに入りパスワードを解除してから保存し、再起動してから正常に解除されているかを確認してからネットワークブートで消去ソフトを起動さると管理番号などを入力して開始します。

データ消去はキッティングと違い消去時間によって完了時間にムラがでてきます。消去時間はハードディスクの容量と書き込み回数によって変わります。書き込み回数とは消去データ(乱数)を書き込む回数です。

書き込む回数は1回と3回があり、時間は単純に3倍かかります。例えば1回で1時間なら3回は3時間になります。今回は全台3回に指定されていますから消去時間はハードディスク次第ということになります。

ということでハードディスク容量が小さい端末を日中にやり、退社前に大きいものを流して帰るという風になりました。

消去後もいろいろ作業が

完了している端末から消去ログ(証跡)を取るのですが、その方法が驚いたことにフロッピーディスクでした。現在の化石と言われているあのフロッピーです。
フロッピーディスクのドライブがついていればそのままフロッピーを差し込めば取れますが、それ以外は外付けのドライブで取ることになります。

ネットワークで消去ログが取れればある程度時間を短縮できますが、1台ずつ外付けのドライブを端末に差し込んではログを取るという地道な作業が続きます。フロッピー1枚あたり10台分のログが取れますが1台で取れるのが1回だけです。
何らかの理由で失敗するともう取れなくなってやり直しになります。始めは1台ずつとったものを確認していましたが時間がかかりすぎるのでまとめて取って後で確認して取れてなければ帰り際にまとめてやり直すという方法になりました。

消去自体も全て正常に終わるわけではありません。ハードディスクが不良で消去できないものもあります。そうなるとハードディスクを取り出して破砕するしかありませんがその時点ではどうするのかは決まっていないので保留扱いになりました。

作業エリア拡張するとともに1人減る

このセンターの案件は自分たち以外にも3案件ほどありましたがそのうちの2案件が終わるとのことで作業エリアを拡張する話が持ち上がりました。もともと納期未定でしたが、日々の目標台数が芳しくない上に完了している端末や保留端末が溜まってきていて作業スペースが逼迫しつつあったので一時期ですが一気に広げることになりました。

時期を同じくして一緒に作業をしていた派遣さんが元のセンターで案件の納期が迫っているとのことで戻ることになったのです。
始めは「どういうこと?」という感じでしたが納期未定の案件はどうしても人員の補充は後回しになるということで、新しい派遣さんが来るまで1人での作業になりました。

なんだかんだ1人は初めてですが段取りはもう決まってるんで、こうなったらやるしかないなと思いながら始めてみましたが、2人でやってることを1人でやる。これだけのことでしたがこの案件では無理がありましたね。けっこう大変なことになりました。

1人での作業を楽観視していた

開梱から梱包までを1人でやるんですからやっぱり大変でした。なんとか何とかなるだろうという思いは脆くも崩れましたね。拡張された作業エリアはセンターのほぼ端から端までというとんでもないエリアでした。

開梱だけでも1時間以上かかり、消去から梱包まで3~4時間かかってそのあとログを取って確認していたら、あっという間に定時になりました。それでもまだ並べた半分しかできていないので残業時間でどれだけできるかです。

残業時間でやっても夜の22時を過ぎてしまい班長からタイムアップを告げられてしまいました。ログを取っている最中でしたが取ったフロッピーを重ねたまま帰宅するしかありませんでした。

やはり1人でやるには限界があることを痛感しました。場合によっては作業ミスを起こして無駄な作業を増やすことになりかねませんから。ただ、この作業のおかげで一気に消去を完了できたので数日で全台完了したのでした。

なお、保留端末は破砕処理に決定していましたが、元のセンターで別の案件の納期が迫っているとのことで別の人に委ねることになったのでした。

まとめ

いかがでしたか?

データ消去は設定はないしデータを消すだけだから簡単だろうと思ってましたが正直作業を甘く見ていましたね。台数が台数だったのと初めてで手探りの状態だったのもあってキッティグより時間がかかってしまいました。

設定ミスは最悪やり直しできますがデータ消去は消去されないまま外部に出して情報漏洩なんかになってしまうと自分だけでなく関係者も簡単にクビが飛んで会社の信用問題に発展しますからキッティグよりも重大な事故になります。ナメてかかるととんでもないこと作業なんです。

今後もデータ消去案件は出てくるでしょうから今回はいい経験になりました。

これ以降もキッティングやデータ消去の案件をやりましたがそれはまた別の記事で。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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